【体験談】認定看護師教育機関に通うのって大変?私が乗り越えた4つの方法

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認定看護師
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村上志歩美

緩和ケア認定看護師の村上志歩美です。
看護師としては15年目になり、これまで13,000人を超える患者さんと関わってきました。
緩和ケアの世界でキャリアを積み、順風満帆に思えた看護師人生でしたが、流産を経験して初めて我が子を亡くす痛みを知りました。そして支えてくれた家族や友人の優しさがどんなに人の心を癒やすのかを知りました。
こんな私だからこそ大切な家族を失う人の気持ちがわかりますし、緩和ケアの素晴らしさが伝えられます!
私が持っている知識を余すことなく発信するため、本の執筆や看護学校での講師など精力的に活動中。
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Last Updated on 2022年12月23日 by 村上志歩美

SHIPO
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認定看護師って響きがかっこいいよね♪

そんなテンションで受験した私…

実は後悔したことも沢山あります!

認定看護師になるためには乗り越えるべき壁がいくつかあります。

通学中は想像しているよりも遙かに精神的にも金銭的にもきついです!

先輩に『認定看護師はなるのもなってからも大変だから覚悟しなさい!』と言われていたように、なってからはもっと大変な日々が待っていました。

それでも私は認定看護師になって本当に良かったと思います。

一般の看護師でも頑張れば、私と同じくらいの知識や技術を得ることも可能だとは思います。

肩書きにこだわることは嫌いな私ですが、認定看護師という肩書きを得てからというもの任される仕事が明らかに増えました。

ということは、出会える患者さんの幅が広がると言うことです。

さらに専門性を高めることができますよね!

私が認定看護師教育機関を受験したのは27歳、入学したのは28歳のときでした。

入学して知りましたが、同期は経験年数が同じ方が2人いただけで、メインは30代半ば~40代最高齢では50歳代の大ベテランまでいました。

幅広い年齢層の同期を得たのです!

この学生生活、一言でいうと『過酷』な日々でした。

“認定看護師教育機関”の過酷さ

認定看護師教育機関では、そもそもの認定看護師に必要な素質を求められます。

ただ勉強できればいいとか、実習での実践能力が高ければいいというわけではありません。

接遇面から徹底的に鍛えられます。

私が通っていた教育機関では服装や髪型、爪の長さ、言葉遣い、鞄の持ち方からたたき直されました。

見た目大事!ということですね。

世間から見られる、評価される対象になるわけですからね。

接遇面も人間性もしっかりしていなければならないそうですよ。知りませんでした。

具体的に何が大変だったかというと、自分の看護師としてのレベルの低さを思い知らされたことが大きかった気がします。

私は教育機関のメンバーでは最年少だったため、やはり知識と技術だけでなく、症例経験の豊富さではどうしても勝ち目がありませんでした。

ときには「場違いだったかな・・・」と思うこともありました。

(一瞬のテンションで受験すべきじゃなかった)

ですが、ベテラン勢はというと「記憶力がなくて座学がつらい」という悩みがあったそうです。

たしかにテストの点数だけで考えると年齢が若い人の方が吸収できていたような印象はあります。

座学だけが大変だった分けではありません。

私含め同期が一番苦労していたのは、「臨床実習」でした。

初めて出会う患者さんと慣れない環境で関係を築くこと、めまぐるしく移り変わる症状への対応を考えることで頭がいっぱいになります。

そしてレポートは待ってくれない。

緩和ケア分野だと実習中の患者との別れをほとんどの同期が経験しています。

私も2人の患者さんを受け持たせていただきました。

慣れない実習や座学で自分のプライドが傷つくこともあります。

他の分野ではありましたが、途中で脱落して卒業できなかった方もいました。

心と体を壊して入院してしまった方もいました

それくらいハードなんです。

本当に認定看護師を目指すならば、覚悟を決めて受験しましょうね。

私が乗り越えた方法/①ルーティンを決める

私はコーヒーが大好きです。

コーヒーミルで豆を挽いて香りを楽しむ時間に癒やされるんですよね。

学生の間だけは夜勤もしなくていいということで、徹底的に生活リズムを整えることを目指しました。

私は毎朝1杯のコーヒーを楽しむ時間を取りいれました。

生活にメリハリができて、コーヒーを飲み終えると「よし!今日も頑張ろう!」と気合いが入りました。

慣れない座学や莫大な試験範囲を提示される日々は苦しいです。

とはいえ、そんな生活の中でも『毎朝コーヒー豆を挽く心の余裕』は忘れたくないと思いました。

この行動の何がよかったかというと、やはりルーティンがあると心と生活が整うことにあります。

私が乗り越えた方法/②スーパーポジティブになる

先に述べたとおり、かなり過酷な学生生活です。

座学とテストとレポートの数々を毎日いくつか抱えています。

レポートなんて一文字でも間違えるようじゃ認定看護師になる資格はないと思いながら書いていて、同期で回し読みしてお互いにチェックをしていました。

人のすごいところや尊敬できるところを見つけると、自分に足りないことを考えてしまうことがあります。

このネガティブ思考が一番よくないです。

病気の人の心と体に安らぎを与えるために認定看護師になろうとしているのに、自分が病気になってしまいますよ。

その日何があって傷ついたとしても、無力さを感じたとしても寝る前にはその日のよかったことを思い出します。

『今日も楽しかった』と思って休むようにしていました。

小さなしあわせや小さな成長を自分で認めることで、しあわせ貯金が貯まります。

自己肯定感は高い方が生きやすいですよね。

私が乗り越えた方法/③思いっきり人に甘える

さきに言っておきます。

『教えを請うのは恥ずかしくない』です。

同じく認定看護師を目指してきている人たちは、ライバルじゃなくて仲間です。

誰かを出し抜こうとか、あの人より優れていたいとかそんなことを考えているのは勿体ないと思います。

自分にない知識を持っている人、自分にない経験を積んできた人、自分とは違う発想の人、みんな素晴らしいです。

もちろん、自分自身も素晴らしいです。

だから、自分に解決できないことや悩んだことはすぐに同期に質問したり相談したりしていました。

その分、自分の経験や考えも隠さず話していました。

今になって気づかされましたが、同じ目標を持って専門性を極めたいと思っている仲間とこんなに密な時間を過ごせるのって、この教育機関に通っているときだけだと思います。

そして、看護師って経験がものを言うとも思います。

実践経験がたくさんある人の方が確実に考え方の幅が広い。

そんな先輩の力を借りないなんて勿体ないです!

たくさん甘えて人の経験を教えてもらうと、いざ臨床に戻ったときに絶対に役立ちます。

経験していない=何もできないではないですからね。

経験していなくても経験者から聞いていれば、その症例に出会ったときの対応法や、困ったときに頼るべき相手がわかります。

ここでコミュニケーションをとっておくのが賢いと思います。

実際、認定看護師になってからも病院の垣根を越えて相談し合っていますから。

私が乗り越えた方法/④未来の自分を想像する

認定看護師教育機関に通っている間は、本当に嫌になるくらい現実の自分と向き合うことになります。

本当に本当に嫌になりますよ。

そんなときは『数ヶ月後に認定看護師になる私』を想像していました。

自分でモチベーションを上げないと、誰も上げてくれませんからね。

どんなにつらくても学校に通わせてくれると言ってくれた上司や病院への感謝は忘れてはいけませんよね。

自分が学校に通っている分、病棟は人員が削られている場合もありますから。

スタッフや患者さんのためにも『認定看護師』にならなければなりません。

自分が認定看護師になったとき、どれだけの人が喜んでくれるかを考えたり、どれだけの患者さんを救いうる存在になれるのかを考えるとモチベーションがあがりました。

自分の機嫌は自分でとらないといけないのです。

まとめ

いかがでしたか?

認定看護師になるという過酷さとその困難を乗り越えた方法についておわかりいただけたでしょうか。

知識は自分を裏切らないと信じてとにかく勉強あるのみですが、気分転換の方法や生活を整える方法を持っている人とそうでない人とでは、心と体の負担に差があると思いました。

私は徹底して生活リズムを守り抜きましたし、そうでない人は睡眠時間2時間で人間らしさを失いながら通学していました。

過酷なところではありますが、そこでしか出会えないメンバーは絶対にいます。

全国から集まるのですから当然です。

認定看護師を目指している方の参考になったら嬉しいです。

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